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漆造形作家の竹岡亜依さんインタビュー

漆造形作家の竹岡亜依さんインタビュー

このインタビューは広島県内で発行されたフリーペーパー/ウェブマガジンDROPSにて私が行った、SNSを利用したインタビュー内容になります。

あらためまして、県内でデザイン事務所をしてます、キンモトジュンです。インタビューよろしくお願いします。
まずは、次号のフリーペーパー ドロップスでのモデルさんもしていただき、ありがとうございました。撮影の方はいかがでしたか? なにか感想などあればお話し下さい。


初めまして。
漆造形作家の竹岡亜依です。
どうぞよろしくお願いします。
今回初めてドロップスのモデルをやらせていただきましたが、緊張はあまりしなかったですね。スタッフさんがみなさんゆるーい感じだったのでリラックスして、結構素のままでした。
夕暮れの浜辺っていう設定だったのに、雨上がりで曇ってたのもあって夕日が出てくれなくて場所を探すのに苦戦しました。


リラックスした感じの雰囲気や、苦労された撮影場所探しなども出来上がりに紙面で注目してもらいたいですね。
このインタビューでも亜依さんの作品についてのお話を中心に、どんな方なのかを知れたらなと思います。素のまま、リラックスした感じが知れたらなと思います。


写真などで亜依さんの作品を初めて見させていただいたなのですが、アクセサリーをメインにつくっている感じなのかと思っていました。
漆造形作家との事で、主に漆を使用した作品づくりをされてるようですね。 漆造形作家としての活動はもう長くされているのですか?

漆を始めたのは大学2年生のときからで、今…8年目になりますね。今何年目か数えてそんなに経ったのかと思ったらゾッとしました…(笑)

主に木を削ったり彫ったり加工してそれに漆を塗るという制作をしてるんですが、最近は革も使っています。革を縫製して形を作り、漆を塗って器をつくってます。
それと並行してジュエリーもつくってますよ。元々、漆の奥深い色に魅力を感じてから、”宝石のような漆のジュエリー”をつくることがテーマだったので。


私も事務所を立ち上げて5年目になります。その、ゾッとする気持ち。、すごく分かります(笑)

大学時代から制作されてたんですね。専攻は木彫といった感じになるんですかね?
漆といわれたら、お椀や箸、お膳など漆器というイメージや、和製の家具、仏具などでも使われてるようなものを思い浮かべるのですが、
ジュエリーとして漆を取り入れたり、先日拝見させていただいた革のカップにもとても驚かされました。

共通の興味としては、ベースとなる素材の質感や形状などと、漆の質感との組み合わせのような事かと感じました。
伝統的な素材や技術を現代の生活に合わせていくような、受け入れるという気持ち、歩み寄りのようなことへの意識などはありますか?

漆の奥深い色に魅力をとのことですが、漆との出会いといいましょうか、漆に興味を持たれたきっかけなどありましたか?


(すみません、ここ2.3日バタバタとしていたため見ておりませんでした…)

専攻は漆造形専攻です。木彫は別に彫刻専攻の中の一種に入ります。漆は主に木を素材にすることが多いので、木彫のように彫ったりもします。

はじめは漆に対してはさほど興味はありませんでしたね。むしろ漆って何?くらいでした。笑
元々プロダクトなどの立体デザインがやりたかったんです。でも大学に入って漆専攻の作品や全国で活躍してる作家さんの作品や活動を見て衝撃を受けました。伝統に捕われず、なんて自由な発想で、自由な形体なんだ!って。未知に遭遇して、すごく可能性を感じました。それこそ伝統のお椀や重箱なんかの漆器しか見たことがなかったので。
金本さんがわたしの革に漆を塗った器を見て驚かれたように、”漆器の常識”(勝手な固定概念ですけどね)を覆されたというか。
主に漆は塗料として使われることが多いので、それを塗るための素材が木はもちろん、布、紙、土もの、ガラス、革…と自由ということを知って、いろんな可能性があるなと感じました。プロダクトにも通ずるなとワクワクしました。
それから、興味を持ち始めてから見た漆の黒は吸い込まれるような魅力を感じました。
漆との出会いはこんな感じですね。

(いえいえ。お忙しい中すみません。)

漆造形という専攻があるんですね。なるほどです。

様々な方の作品を通じて、漆に隠れていた魅力や可能性に興味を持たれた感じでしょうか。
身近な素材で触れる機会も多いはずなのに、私も漆って何だろうって、このインタビューを通じで改めて考える事となる、そんな機会のようにも感じています。(笑)

少し具体的に作品についてもお話をいただこうと思います。

拝見させていただいた、革を縫製して、漆を塗った器についてですが、タイトル(呼んでる名前)などはありますか?

実際に触れたときに、どこか陶器のような手に馴染む自然な形態も意識させているのかと感じました。
カタチについて意識している事などありますか?

見た目の質感、印象と、実際に持ったときの軽さに、いい意味での違和感のようなものを感じ、それもまた面白く魅力の一つのように感じました。
内側も革の質感も感じられ、また別の塗料(白いもの)が塗られているようにも思うのですが、これも漆でしょうか?

巨大な革の花器や、一輪挿しのようなものもこういった質感であると、和室でも洋室でも、どのような生活シーンでの相性も良さそうですね。
空間に置かれたときの佇まいのようなことを想像させられます。(すみません、脱線しましたw)

実際の使用感といいますか、どういったシーンを意識しているというようなこともあれば、何かお話しいただけたらと思います。
コーヒー好きなので、この器に入れてみると。、というような想像をしてしまいました。

こんにちは!
ほんとにすみません…><
全然返信できませんでした。
実は来週から韓国での展覧会を控えておりまして、作品がまだ出来てなくてかなりばたついていまして…

革の器の作品は「Re:」「Kioku」などというタイトルを付けています。おっしゃられた通り手に馴染む形を意識しています。
漆を塗る前の柔らかい革の状態のときに革をくしゃっと握ったそのままの形を漆で塗り固めているんです。柔らかさや、そのとき出会った一瞬の形を記憶する、ということで「Kioku」です。そのままですね。笑

頭に描いた形を目指して木を彫っていったりすることもするんですが、革の場合、握ることで自分の故意的に作ったとは違うゆがみ方をしたりしわができて それが面白いんです。それに革って柔らかくて丈夫で、表情や質感がおもしろくて。一枚の革の中でもちょっとずつ違う表情してるんですよね。だから表面の処理も、これぞ漆!っていうような黒い艶仕上げにするのではなく、あえて革らしさをそのまま残しています。そこに漆の防水、耐熱効果が加わって一見柔らかそうに見える「革の小物入れ」が「器」に変わるんです。革という素材の魅力を活かしたまま漆で形を留めて、革だけでは成り立たなかったある意味異質な「器」が作りたかったんです。

革は使い込むほど味が出てきますけど、漆もそうなんです。年月が経つにつれて色が変化してきて味わい深くなるんです。そんな革と漆がひとつになるとおもしろんじゃないかなー、どうなるんだろうっていう興味も作り始めたきっかけです。
ほかにも、いろんな動物のいろんな革をつぎはぎして新たな造形を造ってるものもありまして 、それが「Re: 」シリーズですね。

あ、ちなみに中の白い塗料も漆ですよ。漆は黒、赤ってイメージだと思うんですけど、漆って絵の具と同じように黄色、緑、白、青…って何色でもあるんですよ。
実際の使用感は…まずおそらく「軽っ!」って思われますね。うつわって陶器やガラスが多いですが、それに比べると想像されるより軽いと思います。革一枚と漆なのでとても軽いんです。

使用するシーンですが、それはもう使う方それぞれにおまかせです。金本さんが「和室でも洋室でも、どのような生活シーンでの相性も良さそうですね。」とおっしゃってくれたように、私が目指す漆モノはほんとそれなんですよね。漆のイメージって和室が似合って、古くさくて、高級で、お手入れが大変で扱いにくいって思われがちなんですけど、そこを抜け出したくて。コーヒー飲んだりご飯を食べたり、毎日の生活に寄り添うものを目指してます。それもあるとちょっとおもしろくて使うのが楽しくなるものですね。
何より使って欲しいです。扱いにくいと思わないで、使って欲しいですね。何だって使えばちょっとずつ古びていくのは当たり前のことで、むしろ使うほど味が出るのがおもしろいのにって思います。愛着だって湧くし。大事にするし。っていうようなものづくりをしていきたいです。でもまだまだ勉強ですね!
おっと、長く語っちゃいました…スミマセン。

こんにちは。ご無沙汰してますw
最近も韓国の方で展示されたと伺ってますが、また行かれるんですね。 お忙しい方とも伺っておりますので大丈夫ですよ(笑)

私が拝見させていただいたものは「Kioku」の方ですね。
とてもコンセプトにピッタリなタイトルだと思います。

素材の個性といいましょうか、様々な革を使用することや、その状態、使用する箇所によっても仕上がりが変わり、また使用していくことでの変化もある程度予想している以上の変化もありそうで、
驚きも多いのかもと感じました。

普段使いの生活用品って、主に木や革製品に感じるのですが、使い込むことでの愛着や変化を良しとする気持ちが、大量生産されるようなモノとは異なり、表情が豊かで、モノ側にも人を受け入れるような隙があるように感じてまして、使う方にだんだんと合っていく、自分の一部になっていくような感覚がありますね。(変なこと言ってますね?w)
そういった意味でも、素材として革や漆を使われていて通じる感覚があるように思います。

漆ってそんなに様々な色があるんですね!!驚きました。

実際にまだ器に触れたことのない方にも一度、私も感じた「軽っ!」を体感していただきたいですねw
また、漆についてもより興味を持たれるようなきっかけとなればいいですよね。
モノの選び方って人それぞれ様々な基準があると思いますが、様々な方がより生活を楽しむことができるきっかけづくりというか、身の回りの触れるモノに対して少しでもこだわりを持つように、
興味を持ち、そこからなにか考えるきっかけとなるようなことを提案していくことがデザイナーの仕事だと考えてます。

なかなかモノをつくる、考えるって難しいことなのですがね(笑)

竹岡さんのアプローチはとても学ぶ分が多く勉強になります。
ものづくりに対して、とてもアツイ方なのだと感じました。
竹岡さんはどういった方なんだろう?
というような、少しプライベートな質問もしていきたいと考えていたのですが、そろそろお時間の方も。、といった感じなので。、(笑)
今後、何かのタイミングで、実際にお会いする機会もあるかと思いますので、そのときにでもじっくりお話しさせていただけたらなと思います。
最後に今後の活動など、こういったことがしていきたい。または、今こんなことを考えているというようなことを、話せる範囲で教えて頂けたらと思います。
韓国での展示内容についてなども含めて、告知などもあれば合わせてよろしくお願いします。


放置しちゃっててほんとにすみません。。
ひとつ集中してやってると他が手につかなくなっちゃうもので…
とかいって、ただ作品がギリギリで余裕がなかっただけなんですけど…
2日後には韓国なのにまだ何も準備もしてません。。。笑
金本さん、うまく説明できないわたしの言葉をなんて上手にまとめてくれるんでしょうか!ありがとうございます。笑
では…漆作家というか、工芸家として最後にひとこと言わせてもらえるならば…好きなものに出会って、それを大切にしてくださいっていうことですかね。

世間は何かにつけてエコって言ってますが、エコって結局のところ、ものに愛着を持つってことなんじゃないかなって思います。つまり大事にする気持ちですよね。
割れた陶器を漆でくっつけて、継いだ部分に金彩をほどこして直す「金継ぎ」ってありますよね。また違った味わいが増して蘇るなんてほんとに良い日本の文化だなって思います。こんな便利すぎる中、直してでも使いたい大事なお茶碗を持ってるってだけでも素敵じゃないですか?好きなものがあって、それを大事に使う気持ちが絶対生活をより楽しくさせてるはずです。そのきっかけになるのが工芸の魅力で武器で役割だと思ってます。

いろいろ熱く(?)語っちゃいましたけど、ただ単に私は自分がそうゆう風に良いものを選んで生活を楽しんでいきたいから、みなさんにもそうゆうきっかけを与えらえるようなものづくりをしていける工芸家でありたいなーと思います。
すいません、私が放置したせいでお話がなかなか進みませんでしたね…。私もまだまだお話したかったことはたくさんあるので、ぜひまた実際にお会いした時にお相手してくださいね。

ちなみに、2日後に迫った韓国では、ソウルのインサドンという観光スポットでもあり、ギャラリーも多くある街で日韓美術交流展ということで展覧会をしてきます。彫刻、油絵、現代美術、工芸…多ジャンルが集まって展示します。私はこの革のシリー ズの少し大きいものを3点展示予定です。
今回私がお話したようなことを韓国の方にも見て感じていただけたらなと思います。反応が楽しみです。韓国にも漆があるので、そこからも勉強できたらなと思ってます。そしておいしいものたくさん食べてきます!笑
それから…実はまだ詳細が決まってないんですが、12月に展示をするかもしれません。
同じく漆をやってる友人との二人展になるかと思います。もう8月なのにまだ詳細が決まってないという…またお決まりのドタバタ劇になりそうな予感です。笑
なので、冬にもし私の名前の載ってるDMを見かけて興味を持った方は是非お越し下さい!笑

ありがとうございました。

 

お忙しい中、インタビューをお受けいただき、ありがとうございました。
お答えにくいご質問も多々あったかもと、少々不安でして。、(笑)
そうですね。周りの情報や流行みたいなことに流されすぎず、人それぞれが無理することなく、その人らしい取り入れ方と言いましょうか、伝統的な事にもいろんな世代の方が関心をもって関われる、
触れる機会のようなものが、県内でも多くみられるようになればいいなと私も考えています。
今頃は韓国で、無事に展示中のことと思います。(笑)
また、このときのお話などできたらいいですね。
モノを大切に使うこと、そう思う気持ちは日本の良い文化で、誰もが内側に持っているようなものだと思います。
また、それを制作される作家さんは、いろいろな想い込めカタチにしています。

誰かが、どこかで出会うモノにも人が居て、技や心があって。、
モノとのつながりに、人とのつながりのようなことが生まれるように思います。

このインタビューを読まれた方が、何か身の回りの生活について少しでも見つめ直すような、ちょっと考えてみるようなきっかけとなればうれしく思います。
人に、モノに。、素敵な出会いをしていただきたいと思います。
竹岡さんは県内はもとより、このように国外の方でも積極的に活動をされている方です。
今後、作品に出会う機会も多々あるかと思います。

詳細などはまた、私の方からも告知させていただけたらと思います。
ありがとうございました*

広島のデザイン事務所 greenpoint design|店舗デザイン / グラフィック / Webデザイン
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