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第一次産業とデザインの関わり方とは?潜在的価値に気づくための方法について

第一次産業とデザインの関わり方とは?潜在的価値に気づくための方法について

SetouchiLemon-一次産業とデザインの関わり

 

今日は、

一次産業に対してのデザイナーの関わり方は?

というようなテーマで、今考えてることを交えながら少し書いてみたいと思います。今後、仕事として力を入れていきたい分野でもあるのですが、どうやってデザインという仕事で社会と深く関わっていくか、当たり前かもしれませんが考えなくてはならないテーマとして意識していて、どのような関わり方ができるかな?というような内容になるかと思います。

 

 

以下のような項目で書き進めてみたいと思います。

・第1次産業とは何か?近年盛んな6次産業化について
・第1次産業の現状と問題点として
・地方に眠る価値の見直しとその方法、デザイナーの関わり方はどのようなものか?
・問題やコンプレックスも魅力になる?
・まとめ

まず、第1次産業とは何か?

第1次産業は、ロンドン出身の経済学者コーリン・グラント・クラークが考案した産業分類の中の1つで、 人間が自然に働きかけて営む産業。農業・牧畜業・林業・水産業・狩猟業などが入ります。

他にも、第2次産業として第1次産業の生産物の加工を営む産業。製造業・建設業などや、第3次産業として商業・金融業・運輸通信業・販売業・対人サービス業・自由業などに分けられ、第1次・第2次産業以外全部の産業としての3つがあります。

産業分類は経済発展につれて、第1産業から第2、第3産業へとシフトしていくことを提示していますが、産業自体の変化によりその分類の境は曖昧であるように感じます。

 

近年、農業や食品業界では6次産業化というものが盛んです。地域の特色を活かすための新たな産業といった認識でよいかと思います。

6次産業とは1次×2次×3次産業=6次産業というような造語のようで、それぞれが融合し、地域資源の活用によって新たな産業やサービスを生み出していくという取り組みです。

道の駅のような直売店やレストラン、特産品の開発、自然エネルギーの活用、まちづくりやコミュニティーの形成などがあげられます。

商品をつくる場合に、そこに使用される素材が良いものであればあるほど魅力となる。何をするにもまずしっかりとした土台となる1次産業が重要で、2次産業、3次産業が主体となってしまうと上手くいかない、成立しないのではないかと最近考えるようになりました。

別の何かへと変わる新たなカタチや、他業種からのイノベーションではなく、1次産業の内部といいますか芯の部分、根本的な改善なり見直しをして、それ自体の問題があるのであれば改善していく必要性があるように思います。そのための2次、3次産業への注力といった考え方はもちろん良いように思います。

 

第1次産業の現状と問題点として

第1次産業の現状として、その土地に良い生産物があっても高齢者就業依存、後継者や新規事業者不足の問題などがあり、生産力の維持していくことの難しさがあるかと考えられます。高齢化が進んでいるとはいえ高齢者依存度が高い地域ほど、今後の就業人口が急激に減少すると言われています。地域に根ざした技術や伝統、生産物自体がなくなってしまうというような問題も起こります。

このままではその地域自体の魅力や土地柄、意味が失われることになるのではないか?と思うようになりました。これまで継続してきがものが失われることは、その地域自体の魅力や価値が失われることにもつながり、様々な方面に影響しバランスを崩すことにもなるのではないか。

それほど1次産業は地域の土台として、微妙なバランスの上にあります。

行政や生産者自身も、このままではダメだと強みはもちろん、弱みを受け止めた戦略やビジョンを打ち出してみたり、外部からの意見を取り入れたりと問題としての認識はあるものの、魅力を魅力に思えていなかったり、当たり前の物や事としての認識であったり、自分たちで気づけない、それゆえに考えられない、考えようとしないという部分での問題を意識していくことに対して少し欠如しているようにも感じ、しっかりと見つめ直すような時間が個人的には一番必要であり、そもそもの問題であるというようにも感じています。

地方に眠る価値の見直しとその方法

良い環境があり生産物があり、良い商品を作っているはずなのに消費者にはなかなか届かない、伝わらない。商品が売れないことから生産力、モチベーションの低下、さらには生産者の減少から生産量の低下、人の手が入らないことからの生産環境の悪化という悪循環が起こってしまいます。

デザイン(デザイナー)の関わり方として

どの部分にもそれぞれ改善していく余地があるかとは思うのですが、部分的な改善だけでは根本的な問題解決とはならないとも思うわけで、例えば商品が売れるようにパッケージのデザインを良い物にしたい、より消費者にアピールをしたいと考えたとします。

デザイナーであればそのパッケージのデザインをすれば良いだけなのかもしれませんが、果たしてそれだけで問題解決になるのだろうか?と考えてしまいます。

なぜ売れていないのか?アピールが足りていないと思うのか、商品の魅力はなんなのか?などパッケージのデザインであれば、商品を消費者に届けるため、伝えるための方法を考えていきます。

 

少ない量をどうにか採れる生産物なので…

           ↓

少量しか採れない貴重な生産物です!

問題やコンプレックスも見方を変えると価値や強み、魅力になるように思います。

生産者がネガティブに考えていることでも、ちょっと視点を変えるだけでも伝え方次第ではそれは魅力にもなるのかもしれない。量は少ないが品質はすごくいい、形は悪いがすごく美味しいというような、いい部分がきっとあるのではないでしょうか?

その土地や場所だからという状況や、その人が作る物だからという魅力もあるように思います。苦労してやっと採れる生産物を消費者にちゃんと伝えること。そのためのデザインなりプロモーションをしたいと思うのです。そこからの新たな商品展開も考えられ、品質を維持しつつも生産量を増やすための状況や環境(人や土地)から、生産物自体がブランドとして成立するように、生産物の価値を高めること、生産者の増加、さらには広くその地域の魅力につながるような仕事にしていきたい。

きっかけとして商品のデザインであっても、その他のどのような部分に対してでも良いと思います。目指すところが良い循環となる何かきっかけとなればと考えています。デザイン以外の部分でもしっかりと関わりを作れるようにもしたいと思うわけです。

例えば新たな商品開発や環境保全や改善のための仕組みづくり。販売プロモーションの方法やその形態などなど、デザインから少し逸脱しているようにも思いますが、私はそれもデザインであると考えています。必ずどこかのタイミングで伝えるため、見せるためのデザインという手法が必要になると思うからです。

地方にはその地でしか取れない貴重な資源が沢山あります。しかし、まだまだそれを有効活用できずにいる地域も多いようにも思います。それは人材が不足していることも大きな要因です。地域社会がこれから発展していくために、このような地域で6次産業を行いたいという意欲のある人材を募集しているとことが多数あります。お隣の岡山県なども積極的な印象があります。就業しやすい状況を作りアピールしていくことも1つの環境に対する魅力づくりだと思います。

 

吉備中央町の新規就農に向けた支援について|岡山県担い手対策推進本部

四万十の栗再生プロジェクト推進協議会 高幡地域[高岡郡四万十町]

 

まとめ

生産者にも消費者に対しても、それを価値として認識できるようなご提案をしていくこと。これが今私が考える一次産業に対するデザイナーとしての関わり方として考えております。

一度に大きく、目に見える変化を起こすことは困難かと思いますが、少しづつの小さな変化の積み重ねを継続していくこと、考えていくことで現状を変えていくことはできるように思います。

その生産品を愛し、それを伝えるための協力をデザイナーはしていかなければならないし、そうならなければならないと考えています。デザインをした仕事が、人や社会の役立つものになっているのか?日々、自問自答しています。

依頼があってデザインで関わることで少なからず現状の変化にはつながるかもしれませんが、そこで止めてしまうのではダメな気がします。問題の根本的な解決にはならないとも思うのです。

 

自身の仕事と対応できる範囲の広さを生かし、そういった人に地域に寄り添っていけるような仕事の仕方、より深い関わり方をしていけたらと考えております。

まだまだ地方には埋もれてしまっている価値が沢山あるように思います。そのものの価値を再認識していくことのお手伝いができればと思います。

 

広島のデザイン事務所 greenpoint design|店舗デザイン / グラフィック / Webデザイン
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