mol / hair.

美容院の店舗デザインを中心としたブランディングを担当させていただきました。
美容院molさんでは解体後の躯体の荒々しさを積極的に残しつつ、美容院という要素を少ない操作で加えることでの印象、質感の違いを空間演出として考え、デザインを検討しました。求められた条件としましては、カット椅子を横並びに配置しないことがありましたので、入り口からの手前側と奥行きを利用した配置を指定されました。空間構成としては正方形ではない変形の四角いボックスを室内中央に配置し３面にはカットスペースを、残りの１面にはシャンプースペースを配置し、間仕切り壁として、内側にはスタッフスペースを設けました。別途、WCと一部収納スペースを配置しています。

空間に対して角度がついた四角いボリュームが空間を分け、また入り口からは遠近感をごまかすように奥にいくほど狭くなるように小さなスペースをより広く感じるような工夫をしています。限界まで狭めた部分には隙間のような、仕切らない個室のようなスペースとして考え、主にカットスペースとして使用し、お客様の人数にもよりますが、例えば手前側と奥という距離感を利用するような方法から、ちょっとしたプライベートな空間が生まれるのではないかと考えました。

通り（歩道）面からの横方向の面と、奥行きを利用した先のスペースでカットやカラー作業が見えるようにし、既存の角度のあるファサード（エントランス部分）も生かしつつ、逆に隠したいシャンプースペース等からも空間を構成していく要素としてデザインしてみました。

角度のついた間仕切り壁は面ごとに、異なる印象の空間が生まれるのではないかと考えました。

その他、ロゴやホームページ、オープニング用のポスターやフライヤー、ショップカード、メンバーズカード等のデザインをトータルで担当させていただきました。

ショップカードでは赤毛とブロンドをテーマに前髪のようなデザインのショップカードで２パターンをご提案させていただきました。

チケットサイズの手配り広告のデザインは以前制作した新聞の折り込み広告を数量を減らして手配りで再配布したいというご依頼に対し、予算や手配りという行為に不向きな大きさなどから新たに、よりプレゼント感が出るような、受け取る側も配る側も嬉しくなるようなツールになればと提案してみました。