【廿日市市宮島の場合】観光地のお土産物をデザインでアピールする方法
昨日は夜から宮島の焼がきのはやしさんで打ち合わせをしてきました。
以前、観光地で効果的なデザインとは?というような内容で少し自分の考えや想いを書いた事がありますので、そちらも合わせて読んで頂けたらと思います。
ちょっと内容は長めなのですがね。、(笑)
さてさて今日は時間をかけて進めている、廿日市市は宮島にあります焼がきのはやしさんのお土産物のお仕事について少しお話しできたらと思います。
このお土産物のパッケージのお仕事については、これまで販売されてきた商品で可能な限り統一感をつくり、お店のお土産物としてお客さん(主に観光客の方)にアピールをしていくための方法を一緒に考えていくというような内容のお仕事で、これまでに缶詰(カキのオイル漬け)のパッケージから手提げ袋を2種、現在はお弁当(かきめし)の掛紙、海苔のパッケージ、店頭の什器、新たに販売される予定の酢醤油のパッケージのお話しもこれから平行して進めていくようなカタチになるかと思います。
(お土産物はお店のオリジナルもあれば、県漁連さんなどから販売されている商品をそのまま販売されてたりもします。)
まだまだ調整が必要ですが、海苔のパッケージについては現状このような感じのデザインで進めております。
観光地で購入するお土産物はそれ自体が特別な商品であるように私は感じていて、ご依頼頂いております焼がきのはやしさんは歴史のあるお店でもあることから、「お店に昔からずっとあったような商品」のようにならないかと関わる様々なお土産物のパッケージなどでそれを行っていけたらと考えています。デザインとしては必要最小限に止め、少ない手数で効果的なアピールをするためにはどう見せるか、伝えるかを重要にしております。
店内で飲食され、お土産物としての購入されることが一番理想的な流れかと思いますので、そのタイミング(例えば置き場所(レジ横)でどう見えるか、満腹の状態ではどうか、海外の方からはどう思われるかなど)でどう見てもらえるか、興味を持ってもらえるか、もちろん商品のみを購入される方へのアピールも、商品から店内での飲食につなげるようなアピールも出来たらとも思います。
デザイン的なアピールをそこまでしないアピールと言いましょうか?観光地という少し特殊な環境、またアピール合戦のような状況を逆手に取るような事なのかもしれません。アピールしないというアピールも考え方としてはあります。
部分的に価値を高めていくのではなく、総合的に足並みをそろえるというか、全体の価値を少し上げられたらというような関わり方をしたいなと考えております。
そのあたりからの可能性を探っている感じで進めております。
お店の新しいメニューで良い案があったら連絡して下さいというようなやり取りで、昨日はお別れをしたのですが、今後そのような部分から一緒になって関わっていけるような関係を私としてもしていきたいなと思うのでした。
様々な業種や内容のお仕事に関わらせて頂いてますが、まだまだデザインという仕事が見た目の部分の話だと思われている方が多いように思います。
現状の店頭販売用のお土産物用の什器は、酒樽を2つ積み重ね、赤い毛氈を敷き、そこに陳列しているような状況で、こちらの制作も進めているような状況ではあったのですが、個人的には不便さはあるものの、それ以上に樽の台がお店の雰囲気に合っているように感じ、作る事でそのあたりの印象が変わってしまう事のもったいなさからも、逆に作らなくても良いのではないか、見せ方や伝え方の部分の工夫でどうにかならないかというようなご提案にシフトしていましたが、やはり作ることで解決できそう部分もあり、最初のイメージ写真の案で調整、制作に向けての検討をしていく事になってます。
このあたりのお仕事の仕上がりで、どのような変化や効果が生まれるかとても楽しみです。
私が仕事をしてますエリアは広島市ではあるのですが佐伯区(五日市という地域)でもあり、どちらかというと廿日市や宮島のエリアは比較的近く、今後もデザインをご協力出来るようなことが増えていけばいいなと思います。