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『カスタマイズの可能性』ちょうど良い組み合わせから考えるこれからのデザインについて

『カスタマイズの可能性』ちょうど良い組み合わせから考えるこれからのデザインについて

 

先日、約10年ぶりぐらいにメガネを新調し、ほとんど度なしメガネからしっかりと度ありになったメガネのキンモトジュンです。

可愛いメガネを見つけてもほとんど似合わないで有名な人です。このメガネ折り畳めないんだぜっ!ポイントはそこね。(笑)

普段は裸眼なのですが夜の運転用として、特に対向車のライトなどの眩しさを軽減できるようなモノをと近所のメガネ屋さんで作ってもらった、薄ら色の入ったメガネ。左目の視力が悪く、左右差があるのでメガネしてると目が楽なので普段からかけてる時間が増えています。

はぁ。。どこまでも見えるよ。(笑)

 

さてさて今回は、組み合わせで生まれる新しい選択肢についてやカスタマイズの可能性というようなテーマで、最近考えている事なども交えながら書いてみたいと思います。今まで選択できなかった事を柔軟に選べ、組み合わせられるような状況から生まれる新たな可能性を考えてみようというような内容となります。

 

もくじ

・AIAIAIのヘッドフォンから考える選択肢(カスタマイズ)が生まれる事での価値について
・盛り違いというちょっとした変化と価値について
・ちょうど良いを選べるという可能性について
・選択肢の中にフォローを作るような工夫

今というような内容で進めてみたいと思います。

 

 

選択肢が生まれる事での価値について

AIAIAIのヘッドフォンはデンマークのブランドなのですが、こういった状態で小分けの袋の中にケーブルコード、スピーカーユニット、イヤーパッド、ヘッドバンドがそれぞれに入っていて、それを組み合わせてヘッドフォンにします。これまで様々なヘッドフォンを使用し、イヤーパッドが劣化して部分的な交換をした事はありますが、1からヘッドフォンを組み立てた事は初めての経験。

まぁ少ないパーツで簡単に組み立てやすいものですがね。

各パーツにはいくつかのグレードがあって、好みで組み合わせ可能で自由にカスタマイズが出来るというのが他には無いこのヘッドフォンの特徴だと思います。微妙に違うんだけど同じヘッドフォンが何種類もの中から選べるような?上手く言えませんがオーダメイド寄りの既製品というようなイメージですかね。例えば私のヘッドバンドには付属されてないのですが、Bluetooth内蔵のものを選択するとワイヤレス(リモコン、マイクも付いてます)にもすることができます。他にも音質の違いやイヤーパッドではカタチや大きさ、素材の違いなどもあります。使用者の用途や目的、またその変化にも対応できるというありそうでなかったようなコンセプトのプロダクトに久々に心が動かされたというか、考えさせられた部分がかなりありました。

ヘッドフォンの状態でプリセットされたものも何種類か販売されていますのでそれ買って後々パーツごとにカスタムすることも選択肢としてはありますね。

 

ヘッドフォンに限らずですが、一般的にはブランド側が用意している○○モデルというものがあり、「その用途だとこれを使ってね」といった感じのざっくりと仕様が分けられたモノに対して、使用する側がある程度合わせるような場合がほとんどです。その中での選択として、数種類のカラーを選べる程度にしかそもそも選択肢はないようなものが一般的と言いますか、ごくごく普通な事として、しょうがないというような考えにすらならない場合がほとんどではないでしょうか。この製品のこの部分が良くてもここは嫌だというモノによっては人それぞれに感じる事もあるかもしれません。後々上位のモデルがやっぱり欲しいなぁって思っても新たに買い換えるのが普通のことですもんね。ブランド側としたらその方がもちろん良くて、平均的な商品を作る方が何より効率的でより多くの方に利用して頂くための工夫でもあり、当たり前の事なのかもしれません。

1人の100点満点なプロダクトを目指すのではなく100人の平均70点や80点を目指すような、平均点をより高く設定する方が現実的(きっと100点は目指しているのですが結果的には各々の100点にはならない。)。この話でいくとこのAIAIAIのヘッドフォンは、100人それぞれの100点を目指せる可能性のある商品と感じます。パーツの仕組みや構造自体が大きく変わらない事が前提とはなりますが、パーツごとにアップグレードしていく事も可能で、しかも故障などにも選択肢として修理の他にパーツの買い替えや交換などの対応もできるので、ハードでありながらソフトウェア的な考え方と言いますか、とても柔軟なプロダクトであると感じました。

ヘッドフォンを壊したタイミングだったという事もあり、いろいろと探していたタイミングでこのブランドを見つけたのですが、シンブルな構造で、見た目ももちろん気に入ったのですが、モノとしてのあり方や考え方に魅了された部分が大きいですね。

きっと企業努力もあるのではないかと。。

ヘッドバンドを物理でぶっ壊しただけ。しばらくテープをグルグル巻きで使用してましたが限界。こういうときAIAIAIだったらここだけパーツ変えれたんだけどね。(笑)

AIAIAI – https://aiaiai.dk

 

盛りの違いとその価値について

このヘッドフォンを購入した時期に、吉野家の牛丼に新サイズ「超特盛」と「小盛」が販売開始されるという話を聞きました。この話を聞いたときにサイズが2種類増えただけで新商品と紹介されていることに対し、かなり違和感があったというか、量を変えてバリエーションが増えた事で果たして新商品なのか?と疑問に思いました。新商品ってこの話で言うと牛丼ではない何か、例えばカルビ丼だったり照り焼きチキン丼みたいな事であり、バリーションとしては牛丼ではなく豚丼みたいな、ギリすき焼き丼みたいな事なんじゃないかなって思い、まぁこれも正解ではあるのですが、「いや待てよ。この量の違いで新商品ってってめちゃくちゃすごい事なんじゃないか?」とも考えるようになりました。

小盛、並盛、大盛、特盛、超特盛。同じ味の商品でありながら、盛りの違いにそれぞれの価値がある、単純にご飯とお肉の量を変えただけではなくそれぞれバランスも変えていたりすることに、食べる側に寄り添った選択肢が増える以上の別の何かを感じ、自身の仕事やサービスを考える上で何か活かせないかと考えました。ただ選択肢としてバリエーションが増えただけの同じ商品として考えるのか、全く新しい別の商品として考えるのかで話は変わってきます。

単純なようで単純でない、盛りの違いというちょっとした変化には様々な価値や可能性が隠れているように感じます。

ちなみに牛丼のお米の量は大盛、特盛、超特盛は並盛の1.3倍で共通との事。超特盛のお肉は大盛のちょうど2倍の量。小盛はセットメニューの牛丼と同じ量とのことで、新メニューでありながらこれまでのスタッフさんもすぐに覚えやすく作りやすい量の商品となっているようで、すぐにでも導入可能な工夫もあるようですね。

ただ量を増やしていくだけの盛りの違いであったら牛丼ではない別の何かになってしまうのかもしれません。牛丼であることを前提にバランスを変える事で生まれる別の価値というような、いろんなお客さんの選択肢として、例えば他の商品との組み合わせにも自身のおなかの空き具合にもフィットさせる事が出来る新商品なのかと考えると単純ようで単純ではない考えがここにはあるのかなって感じます。

 

「ちょうど良い」を選べるという可能性について

ここから少し仕事に関係した話も。

これまでの話を私たちの仕事に置き換えてみますと、デザインを依頼する上でクライアントにとっての「ちょうど良い」が選べたらそれはメリットとならないだろうか?様々なクライアントにはそれぞれのちょうど良いもあるのではないかと考えてみました。

クライアントのちょうど良いってなんだろう?最近はよりデザイン以外の部分、仕事としてデザインを行っている以上はより良いサービスをとも考えております。ヘッドフォンの話も牛丼の○○盛りの話も、選択でき選べることで生まれる新しい状況があります。様々な面で選択肢があるのは相手にとってちょうど良いのではないだろうかとより考えるようになりました。

 

これまでも私の行うデザインでは比較できるような、選択肢を出来るだけ多く示せるようにと考えてきました。

ご依頼に対しての答えや可能性として選択肢を示すというような意味です。(あれもこれもデザインするという訳ではないです)

少し詳しく話しをしますと、デザインを進めていく過程でまずヒアリングをして具体的なご依頼内容やその目的等を伺います。求められるデザインのテイスト等を共有させて頂いた上で可能性のありそうなデザインとしてコンセプトや初案を提示します。よりしっかりとした共有をさせて頂くような段階で、様々な可能性がある中でよりベストな案は何かクライアントと一緒になって検討していく、デザインの中で最も難しくまた楽しい時間でもあります。

求められているテイストやそのニュアンスは果たしてクライアントが言うものと自身が感じているものとで差はないだろうか、とても慎重に共有する必要があります。例えば「ホニャララでホニャララ、こうこうこうで可愛い感じでお願いします!」の可愛いについてだけでも様々な可愛いがあります。女性的な可愛いであれば洗練された印象、繊細で刹那的、高級感という意味で人によっては可愛いと表現する場合もありますし、別の可愛いとしましては幼いような女性というよりかは少女、ポップでカラフル、ふわふわでぽってりとした丸く、キラキラでというような可愛いもあります。極端な話として書きましたが、真逆の可愛いというテイストになります。可愛いの中にも様々な可愛いがあり、それはどのような可愛いなのかを共有していきます。

クライアントの求めるテイストに沿うようなカタチとなるように、またクライアントがこれから行おうとしている事に対してもデザインがしっかりと寄り添うようなものになるように付加価値をのせてご提案するのですが、クライアントはデザイン的な可愛いを求めている、しかし考えている事業やこれからの展開を考えると可愛いではない別の何かにも可能性は無いのだろうか。その別の何かでクライアントの言う可愛いを表現できないだろうか。もしかすると可愛くないものなのかもしれない、可愛くないけど愛される事は結果的に可愛いにならないだろうか?

というように可愛いを決めつけない事、この段階ではより多くの可愛いに対する選択肢を提示していく、それぞれの選択肢にはこういった可能性や結果も考えられるというような事も考えるのと同時に、こういった結果を求められている事からの逆算でこういった可愛いにはその可能性が含まれているよね、いないよねというある程度の線引きや判断も平行して考えています。簡単に言うとそういった部分をクライアントと共有する事、最終的な判断はクライアントにフィットするかどうか使いこなせてこそのデザインだと思いますので、より具体的に良い悪い、アリかナシの選択をし易い状況、状態を作るようにしています。

そこがしっかり決まれば後はめちゃくちゃ簡単なんですデザインって。(いやそうでもない!)

ただ、ぶん投げる方向が正しく決まっていればいくらでも全力でその方向に投げ込む事が出来ます。この方向で合っていると自信を持っているとデザインは進め易いですし、その範囲での投げ方をストレートや変化球といったように変える事も出来ます。この投げる方向が例えば3つも4つもってなっている状態ですと1つの方向に投げるにしても「こっちで良かったのかな?、こっち投げてるけど実はあっちなんじゃないかな?」という気持ちになり迷いになります。私の場合はですが全力で投げる事ができません。こっちもそっちも、いやあっちも全部正解なら全部全力で投げられます。間違ってても投げますよ。ただ最終的には1つの方向になり、前段階で範囲は広いかもしれないけど方向を決めることがデザインする側からしたら進め易い。(ぶっちゃけますけど楽です)

可能性は多く選択肢を絞っていく、選択してもらうというようなイメージでしょうか。ご意見を頂きながら別の選択肢を提示する事ももちろんありますし、その選択肢を生み出すための選択肢でもあります。

 

選択肢の中にフォローを作るような工夫

デザインの価値を少しでも高めること。ウチを頼って頂いたクライアントのこれから先を少しでも良い方向に導く事は当たり前ですが大切な事だと考えております。ただ、今現在クライアントが無理をするようではダメだとも思っていて、身の丈にあったディレクションやデザインと言いましょうか、例えば予算的に厳しい状況にも関わらずあれもこれもと無理をしてもダメだとも思っています。

可能な限り確実に意味のあるもの(ありそうなもの)、価値となる事に予算を使い、余力でそこからの可能性を加えていくようなアプローチがより良いのではないかと考えております。選択肢としてそもそもやらない方が良いこと。作らないこともアリではないか。別の何かで代用も可能かもしれない?という事も含めて検討し、その上でご提案させて頂きます。結果的にデザインしない事も私はアリだと思っていて、やる必要の無い事、無駄だと思う事はしっかりハッキリ言わなくちゃって思っちゃいます。やらないと言うよりも対案を出すというような事に近いでしょうね。

ただこれは私の考えるクライアントにとってのちょうど良いと思うことであって、実際には誰に対しても行い、考える事として最低限の良いと思う結果となるようにと考えている事。そこからクライアントとのやり取りをさせて頂く中で、何を大切にしているのか、重要としているのか、伝えたい事はどのような事なのか等、よりフィットさせていくような調整をしていきます。ここがオリジナリティーであったり、クライアントと案件にウチが関わる事からなる特色のような部分となります。

予算がある事でもちろん可能になる事は増えますが、答えの数も増えます。予算があまり無い場合もその予算内で出来る事も絶対にあって、可能性が少なくなる事はあっても決して無くなる事ではないと考えています。様々な事が出来る可能性が多いという状況に対し、限られた制約の中での可能な事。個人的には何かガッチガチの制約があった方がちょっと、いやかなり燃えますし楽しいです(めっちゃ悩みますが)。クライアントと「(いろいろ無理言いましたが)良いのできましたねぇ。あっはっは(笑)」というような関係がやっぱり理想なので。仕事を進めていく中で良いチームを作っていきたいですね。

制約があることは早い段階で実現させる事は難しいというような明確なアリかナシの判断材料にもなります。ただ可能性を諦めるような事はしたくはない。お題が難しければ難しいほど答えを示せたときの達成感もありますね。予算がある場合でも絶対に無駄な事はしたくないですね。無駄な事をするよりもクライアントのこれからを正しく慎重に判断していきます。そういった選択肢すら含ませたいとも思うのです。

最終的にはデザインや可能性を1つの方向に絞っていくというようなアプローチを行う事にはなります。一度にすべてを完璧にするのではなく段階的に揃えていく事も、変えていく事も選択肢として可能性はあります。時間が経つにつれて当初の状況から変わっている事ももちろんありますので、定期的に変えていく事や見直しもより良くしていくために必要な事かもしれません。どのようにクライアントと友に歩いていこうか、背中を押し、手を引いていけば良いのか、クライアントのペースに合わせるような工夫がその時々で必要のようにも考えています。

 

いくらでも選択する事を悩み、迷ってほしい。可能性を諦めないでほしいという気持ちもあり、これから始める事を最高の気分や状態で行ってほしいとも考えております。クライアントの考えやビジョンをより多くの方に届けるように、伝えていくように考えていく事、見せていく事が私たちの仕事です。そういった面でのこちらの努力や苦労は何の心配も必要ありません。むしろ嬉しい事です。

 

多くある選択肢の中の1つになれるように、私たち自身も様々な可能性となれるように努力していきます。

これからのデザインについては、よりクライアントに合う形の可能性を選択しぴったりとフィットさせるベストなデザインとは何か、可能性の段階から良いものを、適切なものを選択し一緒になって考えていけるような、また私たちが行う仕事(デザインや撮影)やサービスとしても今まで以上によりきめ細かく対応できるような、より良い仕組みも考えていけたらと思います。様々な業種の方と広島はもちろん全国各地の方とも関わっていけたらと考えております。

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jun kinmoto
広島市の五日市でグリーンポイントデザインというデザイン事務所をしています。仕事はブランディングや空間デザイン、グラフィック、Webデザインと幅広です。カメラマンと2人の小さなデザイン事務所です。デザインや撮影でご協力出来ることがあればよろしくお願いいたします。
広島のデザイン事務所 greenpoint design|店舗デザイン / グラフィック / Webデザイン
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