Works / Branding design
古民家宿「INICle(いにくる)」さんのロゴデザイン、名刺、イベントチラシのデザインを担当させていただきました。
デザインアプローチとして
「いにくる」は、宿泊施設という枠を超え、食・体験(学びや遊び)・地域の方との交流(伝統や文化)・癒しなど、井仁での滞在時間そのものをコンテンツとして提供する古民家宿です。
観光として“訪れる”のではなく、地域の一員のように迎え入れられ、何気ない会話や食事、時間の共有を通して「普通なことが特別になる」体験が生まれる場所。
作られた特別ではなく、井仁の日常の延長線上にある宿というコンセプトから、その在り方をロゴとしてどう表現するかを検討しました。
「こうあるべき」という固定的な象徴をつくるのではなく、見る人によって意味やかたちが広がる、柔軟で余白のあるデザインを目指しました。
井仁という地域全体と混ざり合い、寄り添い、包み込む存在であること。今後の変化にも自然に対応できる“開かれたデザイン”であること。それが今回の大きな方向性です。
検討を進める中で、「いにくる」は“おむすび”に似ていると感じました。井仁という土地をぎゅっと一つに包み込むかたち。けれど中身(プラン)が変われば、まったく違う体験になる。
それはまさに、「普通なことが特別なことになる」という宿の価値そのもの。
ロゴもまた、ぎゅっと程よい力で結ばれたようなかたちを意識しています。
井仁の風景と事業が深く混ざり合うこと
多様な要素を一つにまとめるかたち
線から面へ広がる地域とのつながり
フランクで親しい距離感
成長・循環・好循環
歴史(過去)と未来(新しい動き)の共存
余白や間を大切にすること
固定観念にとらわれない遊び心
シンプルでありながら多層的な意味を持つこと
泊・食・学・遊・交・癒を内包すること
シンボルマークは、「いにくる」のひらがなを円環状に配置し、井仁の棚田やお米のイメージを重ね合わせています。
おむすびを握るように、“ちょうど良い力加減でぎゅっとまとめたかたち”地域を巻き込む関係性を、波や渦のような動きとして表現。
反時計回り:歴史や文化を取り込みながら巡る動き
循環:新しい関係が生まれ、育っていく流れ
また、マークの中に「いにくる」の文字が含まれている仕掛けは、井仁という地域全体に“いにくる”が含まれている
というメッセージでもあります。
表面的な観光的価値ではなく、風景の中に隠れている本質的な価値を伝えること。線の組み合わせによって印象が変わるように、見る角度や視点によって意味が広がるロゴ。
具体的な「家の形」などの宿のモチーフはあえて使わず、地域に溶け込み、混ざり合う存在であることを強調しました。
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