MOTONO COFFEE
Works / Branding design
MOTONO COFFEE / モトノコーヒー
「ここにしかないものをつくる」プロジェクトについて
このコーヒープロジェクトは、地域の新しい魅力や可能性を生み出すことを目指している活動です。
地域おこし協力隊としての取り組みと、個人としての挑戦を組み合わせた、ちょうど半々くらいの立ち位置で進めています。
私自身、もともとデザインの仕事をしてきましたが、デザインだけでは関わる人がどうしても限られてしまうと感じていました。それに比べてコーヒーであれば、地域の内外を問わず、もっと幅広い人たちとつながれる可能性があると考えています。
町内の方が津浪地域を訪れるきっかけに、また、町外の方が安芸太田町を訪れる理由の一つになれるような、そんなブランドを目指して育てています。
コーヒー自体の品質や魅力を高めることはもちろんですが、津浪という地域の雰囲気や風景も含めて「商品」として伝えられるようにしたいと考えています。そのため、今後は私のフィールドである津浪に小さなコーヒースタンドをつくることを目指し、空き家物件なども探しながら準備を進めています。
ブランド名は 「モトノコーヒー」。
「モトノコーヒー」は、地域と私の想いを込めて名付けたコーヒーブランドです。「モトノ(MOTONO)」という言葉には、いくつかの意味を重ねています。
キンモトの「モトノ」
まずひとつ目の意味は、私の拠点「キンモト」の名前に由来しています。
つまり、キンモト発のコーヒー=キンモトのコーヒーという意味です。
地域の基盤としての「モトノ」
ふたつ目のモトは、「基(基盤のキという意味のもと)」=物事が成り立つ土台という意味です。
このコーヒーブランドが、地域にとっての第2のぷらっとホームつなみ的存在となれるように、また私のとっての第二の基盤を作れるように。
地域の“もと”を見つめ直し、大切にしながら、未来へつなげるベースになれればと考えています。
素材へのこだわりとしての「素(もと)の」
三つ目は、「素材やプロセスの“もと”」という視点。
コーヒーはもともと、赤い果実「コーヒーチェリー」から始まり、生豆を経て一杯のコーヒーになります。
その「はじまり(農家さん)」や「素のそのもののカタチ」を大切にし、素材・焙煎方法・抽出のすべてにこだわっています。
地域の風景としての「ふもとの」
最後に、「山のふもとの=麓(もと)」という津浪地域の自然の中の立地。検討中のコーヒースタンドも、山のふもとにある静かな場所で行いたいと考えております。
都会では味わえない、何もないからこそ感じられる時間や風景、コーヒー体験を提供できればと検討中です。
このように、「モトノコーヒー」という名前には、地域・素材・場所・想いの4つの“もと”が込められていますが、説明をするのが苦手なので、単純にキンモトのコーヒーですってよく伝えています。
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