シンプルというデザイン表現について、トマトで説明します
どうも私です。
最近ヘルシー志向です。意識して野菜多めの生活をしようかと考えているところです。
お仕事ではヘルシーなのかどうかといいますと、この表現で伝わるかは分かりませんが、最近サッパリしたデザインよりも少しコッテリしたデザインの方をちょっと意識してるかな。
塩ラーメンより豚骨ラーメンみたいな感じでしょうか?いい子ちゃんより少し悪っぽいデザインというような感じでしょうか?
どちらかが好きとか嫌いとかではなく、あまり食べた事がないから食べてみるという表現が近いかもしれません。
デザインの食わず嫌いをしちゃだめだと思うんですよね。
苦手とか、できないと決めつけない。クライアントにとってそれがベストな表現であれば、できる事が多いと可能性は広がりますし。
私の仕事は、「シンプルですね。」とよく言われますが、いったい何を基準としてシンプルなのか??すごく考えることが多いです。これから先もずっと悩むことであり、そこをしっかりと考えていければ成長するための余地も可能性もあるように思います。
シンプルという表現はすごくアバウトで、人それぞれの感覚的な表現だとは思うのですが、私は最近、
トマトの種類のように数がある
ように感じています。トマトはトマトなんだけど、大きさ、カタチ、色、味、もちろん名前等がなんとなく違うというような。
ということで今回は、
シンプルって何だろう?
というようなテーマで、少し考えていることを書いていけたらと思います。
シンプルについて伝えようとしたときに、重要なのは
「分かりやすい比較と
共通のシンプルについての確認だと思います。」
私はこれをシンプルだと思いますが、あなたはどうでしょうか?って聞かないと分からない。
結局、分からないものなのです。
例えば、先ほどのトマトの種類の話でいうところの大きさについて。
「畳サイズの名刺」と、「普通サイズの名刺」だと、どちらがシンプルでしょうか?
単純に小さい方がシンプルだと思うのが、世間一般の感覚ではないでしょうか?
この場合は普通がシンプルというような言い方も出来るかもしれませんし、その比較対象との差にも影響されるようにも思います。
この比較にはその他の要素や、この話でいうと実際の名刺交換などでのシーンが絡んできます。
そこから色や味を変えると、どのようになるか考えてみましょう。
実際には素材や質感を変えるようなイメージです。
例えば、畳サイズに投影される情報が名刺の場合と、名刺サイズの分厚く重たい金属に記載された情報。
ここではスマートさというような、シンプルではない言葉にも置き換えも可能かと思います。
多分、ほぼほぼサイズはそのままでもシンプルの印象が逆転すると思うのですが、私はよく力加減を変えるというような表現をしています。味付けを変えるというような表現もできるかもしれませんね。
この辺りの段階から意見が分かれ始めるように私は考えています。
大きさについての重要度を下げ、素材や伝え方を上げると、小さいからシンプルって考えていた事が変わっちゃうよという話。
でもまってっ!
ものがそれぞれ変わってるじゃんって思いましたよね。
でもいいんですよ、見た目ナスなんだけど味がトマトなら。、
ナスって名前のトマトでも。、
先ほどの話で言うところの大きさ基準に、素材や質感が上回り、名刺(トマト)としての最低限のあり方、(自分の事を知ってもらうためのツールと考えた場合=トマトは赤いとか、こんな味とか。、変えない部分があれば)というような構成になります。
何かを考えようとしてる事があって、それをシンプルなものにしたいと思った場合の、シンプルを構成するであろう要素のどこを重要とするかというような事なのですが、すごく簡単な話を複雑にしていまう話になってきました。
人それぞれのシンプルを知るには、相手が知ってるであろう事を比較して、シンプルさの度合いや幅を知る事に、相手のピントを合わせる事にあるように思います。逆を言えば私のシンプルについてを知る事ですし、知っていないといけませんよね。
「トマトはトマトなんだけど」の部分を増やしていく事
にあるのではないかという話でした。
難しく考えないこと、考えてはいけないことのように思うシンプルという表現について、少しは仲良く出来るのではないでしょうか?
結局はただただシンプルという表現で片付けず、もっと広く深く突き詰めていかなきゃいけない、都合のいい言葉にしてはいけないと思います。
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