「仕事のような旅、旅のような仕事」

—岡山・香川コーヒーツアーの記録—

先日、どうにか時間をひねり出して、岡山・香川方面へのちょっとしたコーヒーツアーに出かけてきました。

気になっていたコーヒースタンド訪問、美味しい食との出会い、道の駅の視察、さらには宿泊地選びまで、自分のこれからの活動や店舗運営に生かしたいという思いを込めた“仕事のような旅”。でも、ふと気を抜くと、しっかり“旅のような仕事”でもありました。

まぁプチ旅行です。

【岡山編】calma coffee roastersさんを訪ねて

岡山では、前々から気になっていたコーヒースタンド「calma coffee roasters」さんへ。

お店のオープン前にクラウドファンディングを行っていたことや、焙煎も行っている点が、自分が構想中のコーヒースタンドのスタイルとも近く、学びの多い訪問でした。

この日の提供豆は、エチオピア（ナチュラル）、タンザニア（ナチュラル）、ブルンジとルワンダ（ともにウォッシュト）の4種類。焙煎度も中浅煎りから中深煎りと、まさに自分の方向性と重なるラインナップ。

エチオピアとルワンダをいただきましたが、エチオピアの華やかなフルーティさに思わず「うまぁ」と感動。最近エチオピアを焼いていなかったこともあり、刺激的な体験でした。

お店の方とも少しお話させていただき、焙煎や豆販売をしていること、今後のお店の計画なども共有。周辺は「ジーンズの街」として知られ、イベントも控えているとのことで、立地と街の活気を感じる一方、自分の目指す「山奥の静かな空間」との差異も実感。

オペレーションやメニュー構成、焙煎量の調整など、実際に店舗運営をしているからこそのリアルな学びも得られました。

私はハンドドリップ中の会話スキルも課題のひとつです。（笑）

【香川編】うなぎとアートと空き家？と、そしてコーヒーと

移動した香川では、うなぎが名物なのか、美味しそうなお店が多く思わず「ウナり」つつ。

さらに移動して空き家物件を探し？

茅葺き屋根だったり、構造美が素敵です。こんな空間に大きなカウンターだけ置きたい。

空き家探しは大嘘で、立ち寄った四国村ミウゼアムでは、安藤忠雄建築とアートを体感。静かで丁寧に作られた展示に心が和み、やっぱりたまには芸術にも触れておきたいと実感しました。

アート体験後は絵を描くたくなるというあるある。

宿泊先は海沿いの宿で、ほぼ貸切のような静かな時間。

チェックイン方法もユニークで、部屋からは美しい海の景色。山の中で暮らしていると「海もいいなぁ」と思うようになってきますね。これぞ「ないものねだり」かもしれませんが、そんな気分も含めて旅の醍醐味。

お部屋からはこんな眺め。海も良いよね。

キッチンから。左奥のバスルームからも同じ眺め。

翌日の朝日が見れなかったベッドルーム（ロフト）

このラフな素材の組み合わせと質感よ。なかなか面白い。

到着後すぐ、MOTONO COFFEEのカップを持ってビーチへ。山のコーヒー屋なのに、海でのイメージ撮影。このタイミングで撮っておいて正解でした。

またこの日の写真もアップしますね。

【サイトウコーヒー】“古民家すぎない”古民家カフェ

香川のコーヒー店「サイトウコーヒー」さんへも念願叶って訪問。

古民家をリノベーションした店舗で、深煎りの自家焙煎コーヒーとセンスの光る空間が印象的。

文庫もあり、好きな本を選んでお店で読めるみたいです。

店内はこんな感じ。ここでもお店の方と少しお話しさせていただいたのですが、古民家の納屋をリノベーションされたとのことで、私がこれから行うコーヒースタンドの古民家リノベーションでは、このサイトウコーヒーさんに近いテイストをベースに、もう少し、いやかなり無機質な近代的な要素も絶妙なバランスで取り入れられたらと検討中です。

まだ、物件を決めきれていませんがね。

プリンやチーズケーキ、あんバタートーストなど、スイーツの充実も魅力。古民家の雰囲気を残しつつも、過剰に“和”を押し出さない、絶妙なバランスが好みでした。

私が計画中の古民家スタンドも、この空間の雰囲気をベースにしつつ、より無機質でモダンな要素を取り入れたいと再確認。香川の市街地から少し外れたエリアにありつつも、人の流れは安芸太田町と比べものにならないほど多く感じました。それでも営業日は金・土の週2日。やはり地方では、そのくらいがちょうど良いのかもしれません。

たまにはのんびりした旅も良いですね。

ではまた。