まちの駅「ADOA大野」さんのロゴデザインについて
つい先日、参加させていただいたコンペがありまして、提案させて頂きましたまちの駅ADOA大野という施設のロゴを採用して頂きました。
まずは多くのデザイナーさんの提案の中からご採用いただけましたことを大変嬉しく、感謝しております。ありがとうございました。
やっぱり競った上で勝負に勝てるのは単純に嬉しい(かなりの負けず嫌い)ですし、何よりまちの駅(道の駅のような)として進められている事業に寄り添うカタチのデザインをご提案できたことがとても嬉しいですね。
そもそもコンペに応募することは一時期に比べますとかなり少なく、もう半年程度は募集情報すら集めていなかった状況だったのですが、本当にたまたま広島県内の馴染みのある土地の施設の募集であったこともあり、これは何としても地元から採用されなくては!という強い強い気持ちから、締め切り1日前とか全く時間がない状況で応募要項を確認し、それでも提案することを諦めない男。。
これも何かの縁でしょうかねぇ?(こういうの大切にするタイプです)
コンペに応募するという事は事務所へ直接ご連絡をいただき制作させて頂く案件とは異なり、モチベーションという面も含めて誰のためにこのデザインを提案しているのかというような明確に対象を設定することも難しく、詳細のヒアリングをすることもなく提示された情報のみで自分なりに考え、それでもデザインの可能性という面を提示しなくてはならない、かなり苦手と言いましょうか、デザインを考える上では大変難しい案件の部類に入ってきます。「この人のために、この会社やお店、ブランドのためにデザインをする」というような相手がしっかりと見えないため、求められているデザインを少ない情報からどこまで想像できるかが勝負なようにも思います。
それなのに何故コンペに応募するのかという矛盾を感じるかとも思うのですが、私自身は応募する場合の基準が結構はっきりとあります。
まずはデザインを検討する上でのやり甲斐という要素がかなりのウエイトを占めます。
本当にデザインを必要とされていることが相手から伝わってくる場合、または自分自身が興味のある分野、経験したことのないデザインのジャンルなどこちらから関わってみたいという興味や、挑戦してみたいと感じる場合です。
例えば苦手意識のあるデザインテイストとして私の場合は和風であったり、フェミニンという様なジャンルだったりします。
私が関わる案件は見る人によっては女性的なデザインが多いと言われることも多く、ご依頼を頂くクライアントは女性の方が圧倒的に多いこともありますが、THE女性的という様な可愛らしく装飾的(キラキラ、ふわふわ)というようなジャンルや複雑なデザインは苦手というか、下手というか。。検討してても正解はどれなん?ってなる場合が多いんですよね。苦手意識があるから挑戦はしたいと思いつつフェミニンはやっぱりいいやって思ってる部分はあります。
和風なデザインは個人的にも好きですし実際に意識して提案することも多いですね。より日本らしい伝統的なテイストといいましょうか、例えば筆文字の様なテイストであったりが個人的に苦手なジャンルと言いますか、字が下手なのでいい感じに作れない場合が多いので挑戦という意味でコンペに応募することも場合によってはあります。飲食関係の仕事にもつながるようなデザインテイストの1つにもなりますので、武器としては身につけておきたいとは考えていますね。
挑戦してみたいジャンルとしては、今まで関わりの少ない事業をされている方の案件です。
昔からずっと言ってることなのですが農業、漁業、畜産業という様な第一次産業をされている方とは繋がりたいですし、一緒にお仕事したいですし、もちろんお友達にもなりたいですね。生活に直結するような食に関わる仕事に対し、今後も少しでも多く関わっていくことができれば嬉しいですね。
コンペについてはもちろん抱えている案件と相談しつつ無理のない範囲で興味を感じるものを中心として、私が参加することで相手にとって少しでも価値となるような提案ができると感じられた場合、自分自身の成長につながると感じる場合というような条件が揃った時に一生懸命になれるかな。
「あなたにしか頼めない」とか言われたり、「コレは自分しかできない」と感じたりすると私みたいなデザイナーは熱く燃える。
さて、それでは仕事に戻ります。