By junkinmoto 01/24/2013 ikebana.ワイングラスのボトムをなくしたikebana.は、ワイングラスを持ち上げ、置くという行為や、置かれた状態でのワイングラスのたたずまいに、花を生けるという行為の指先の感じる印象や、生けられた花に感じる空間での演出や装飾性などに共通な部分を感じたことから、ワイングラスを通じて空間に装いを与えることができるような提案をしたい。注がれたワインは少し長いステムにより高い位置にあり、そのたたずまいは空間の装いとして。グラスにはボトムが存在しないため置き場所に困るが、例えば料理が盛られた器に置けたり、テーブルの特定の位置に開けられた穴などへ差し込めるようなものもがあれば良いと考えている。ここでは当たり前に使えないグラスと、行為との関係において置く位置に対して条件をつくること、行為を誘発させられるような状況における空間の演出や印象から、ほとんど無意識に行われるグラスの利用における行為に対して印象を与えることに注目している。ワイングラスと配置、誘発される行為や関係などを空間を構成、また演出する要素としてアプローチできないかと考えた。 Share: