
mol / hair
美容院の店舗デザインです。
美容院molさんでは、解体後の躯体の荒々しさを積極的に残しつつ、美容院という要素を少ない操作で加えることでの印象、質感の違いを空間の演出として考え、デザインしました。求められた条件として、カット椅子を横並びに配置しない、入り口からの手前側と奥行きを利用した配置を指定されました。
空間構成としては、正方形ではない四角いボックスを室内中央に配置し、4面ごとにカット、シャンプースペースを配置し、間仕切り壁として、内側にはスタッフスペースを設けました、別途、WCと一部収納スペースを配置しています。
空間に対して角度がついた四角いボリュームが空間を分け、また入り口からは遠近感をごまかすように奥にいくほど狭くなるように小さなスペースをより広く感じるような工夫をしています。
限界まで狭めた部分には隙間のような、仕切らない個室のようなスペースの狙い、主にカットスペースとしての使用として、お客様の人数にもよりますが、例えば手前側と奥という利用バリエーションの方法などから、ちょっとしたプライベートな空間が生まれるのではないかと考えました。
通り(歩道)面からの横方向の面と、奥行きを利用した先のスペースでカットやカラー作業が見えるようにし、既存の角度のあるファサード(エントランス部分)も生かしつつ、逆に隠したいシャンプースペース等からも空間を構成していく要素として、デザインしています。
角度のついた間仕切り壁は面ごとに、異なる印象の空間が生まれるのではないかと考えました。