コンセプトって大事なの?!デザインを考えるときの鍵探し

最近、髪を切ったキンモト(@kinmotojun)です。本当に髪の量が多くて太い、伸びるのも早くて一月経たないぐらいでどうにもならなくなりますね。本当に。、(笑)

 

さてさて、今日はデザインのコンセプトの大切さというような内容をデザイナーの立場から書いていきたいと思います。デザインを考える前に始めにコンセプト資料を作り、お渡しするようにしているのですが、それはなんでなのか?というような話になると思います。

以下のような項目で書き進めてみたいと思います。

・デザインを考えるための鍵とは?
・何を考えるにしても、まずはコンセプトを!
・コンセプトは全体の指針であり、ブレることのない柱
・それでもブレちゃった場合。そうなったらどうするか?
・選択肢や可能性を消すためのコンセプト?
・まとめ

デザインを考える前にする大事なこと

まず初めに言いたいのは、最終的に出来上がるデザインの可能性は無限にあるということです。山のように案だけ出せと言われたら、正直なところ可能だと思います。ただ、デザインというものはクライアントさんあってのお仕事です。何をどうしたいのか?新たに作ることなどでどのような効果があり、結果を出せるのか。、またこれは私の場合の話かもしれませんが、こういったデザインをしたいというような興味よりも、このクライアントさんのための”ピッタリ合う”デザインを探すこと、見つけることへの興味や関心が強いです。一緒になって作り上げた最終的なデザインを見ながら、あぁ良かったと思ってもらいたい。悩んでたことが解決し、ホッとしてもらいたい。そっと背中を押すような後押しがしたい。自信に変えていただきたい。可能性としてもらいたい。、もちろん私がデザインしたことでちゃんと目に見える具体的な結果や、成果を出したいとも思います。

最初の打ち合わせでは、できるだけ関係のないような話もするようにしています。もちろん仕事の内容もしっかりと聞きます。

聞いた内容、大事に考えていることなどをどのように生かすか?カタチにするため、デザインをしていくために鍵をいろいろと用意します。そのときの服装や持ち物を見ていると、「こういった物が好き。だったらこういった生活をしてるかも?こんな趣味とかありそう。」話し方や声から、「こんな感じの人なのかな?性格かな?」みたいなことすら考えることが大切なんです

私に依頼している時点である程度、趣味趣向が似ているお相手の場合が多いですが、その前提があっての微調整みたいなことです。

鍵選びでも相手を理解していないと間違えてしまいます。その鍵を組み合わせていき、ときには精査し、最終的に一つの鍵穴に合う鍵を作っていくわけですね。

 

兎にも角にも、まずはコンセプト

ウチは業務の幅が広く、様々なデザインの案件がありますが、どんな内容の仕事を考えるにもまずはクライアントさんと大まかに向かうべき方向を決めていかなければなりません。考えの共有や確認をすること、それを踏まえた上でのご提案。さらにそれを超える可能性の探求。この時間がデザインを考えるときに一番大切な仕事なのではないかと考えています。

・クライアントはどのようなイメージを持っていて、何を求めているのか?

・それをどのような対象にどう届けるのか?

・それを伝えるためには、何が必要で、そのためにはどうすれば最善なのか?

・その上で考えられる可能性は何か?

というように、様々な情報から無限にあるであろう選択肢を狭めていきます。カメラのピントを合わせるような作業かもしれません。一番見せたい、伝えたい”ここ”というのがコンセプトという訳です。デザインと言われればデザイナーが好き勝手に考えているような、見た目重視なイメージがもしかするとあるかもしれませんが、そんなこともありません。もっともっと見えない部分をしっかり考え、作ることから始まります。

 

コンセプトは全体の指針であり、ブレることのない柱

一度、一緒になって考え、決めたコンセプトをそうそう変えることはありません。変えることがあるとすれば、そのコンセプトを元に考えてきたデザインを見て、クライアントさんの気持ちが徐々に揺らぎ、根本的な部分が変わるような話になる場合があります。

例えば、店舗デザインを例として考えてみましょう。、”カウンターのみの立ち飲みワインBARの店舗”という話だとします。

 

依頼内容で、テーブル席を一切作らないという話を前提にして話が進んでいたとします。

この場合ですとカウンターをどのようにお店の顔とするのか?それを中心として、どのようにお店とお客さんとの関係を作るのか、どのような認識のされ方、他店とはどのように差別化を図るか、どのような利用方法がされていくのか、どのような方が利用しそうかというようなことを取っ掛かりとして考えていくことでしょう。もっともっと細かく、グラスやお酒の置き方、見せ方、収納の仕方みたいなことなども、どんな話がされていくのかなぁ?みたいなことまで、アレやコレを同時にマルッと考えています。

カウンターのみですと、やはり腰を下ろしたいという方ももちろん出てくると考えられます。

問題点です。

間違いなくこれは考えられますね。でしたらそのカウンター自体に寄り掛かれるようなデザイン的工夫があってもいいかもしれない。それがカウンターをより印象付けるようなものになればより良いかもしれない。壁面に簡易的に腰掛けられる程度のようなものであれば、立ち飲みという根本的な部分を壊すことなく、そういった要望にも対処できるのではないかと考えていくわけです。

 

でも、やっぱりテーブル席を作っても良さそうじゃない?!

とクライアントさんが途中で心変わりしてしまったら。、積み上げてきたコンセプトとそこからのデザインが少しブレてきてしまうのはお分かりでしょうか?

具体的に進めていく過程でデザインが変わってしまうことは全然アリだと考えていて、むしろどんどん意見を入れて欲しいとも思っています。クライアントさんが良ければ、それに可能性を見出せればそれがベストだと思っています。ただそれが一番の売り文句というかプロモーションの部分で”立ち飲みBAR”と言えなくなる可能性も、強みであるはずのものが弱くなってくるようにも思えてきます。

私だったらこの場合、店内に入るとカウンターのみの立ち飲みスタイル。実は個室のようなカタチで座れるスペースが隠れている。(やっぱりテーブル席は隠したいですよねwとか言っちゃいますよ多分(笑))ブレちゃっても可能な限りの解決策をご提案します。

でも。、”やっぱり座れるBAR”にしたいんやぁ!!

 

ほぉ。、、

 

(*´人`*)ちょっと困ったなぁ。、

 

わぁ。、

 

わ。、

 

和っ!!では、お座敷にしますか?マルッと床からカウンターも畳にしましょう。

YOU!それウィーねぇ!!日本の心〜たたぁーみ。ワインとい草のマリアージュ!!

 

選択肢や可能性を消すためのコンセプト

とかってなれば、そっちで新たにコンセプトから考え直します。ぶっちゃけ振り出しですけども。、(笑)

となったら、ちょっと大変ですねぇ正直なところ。、ちゃんとコンセプト考えるのは自分の身を守る意味もあります。そうならないように説明をちゃんとする。こと細かく確認をする。こういう可能性も消しておきたいためのコンセプトでもあるのです。いい面の説明や可能性を伝えることと合わせて、悪い面、問題点も明確にし、合わせて伝えた上で最終的に求めているものになるのか?状況などを作れるのか?をちゃんとやり取りしてコンセプトを考えるわけです。

 

デザインは引き算だと私は常々考えております。アレやコレやと足していくことも時には大事だと思いますが、伝えたいことはコレと決めてしまった方が意図を伝えやすく、受け手には伝わりやすいように思います。やりたいことがまとまっていなくても全然大丈夫です。漠然とした”こんな感じかも?”で全然大丈夫です。それをまとめ、可能性を提示していくのが我々の仕事ですから。

 

まとめ

デザイナーとのやり取りの過程で出てくるようなアイディアに対しても、タダではないことを広く伝えていきたいとも思います。(笑)出来上がりももちろん、その過程の考えやデザインに対して評価をして欲しいですね。

私の作るコンセプト資料だけでワクワクしてもらえるように、気づいていなかったことを再認識していただけるような内容になるように心がけます。見えないものにも価値を感じて下さい。

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広島でgreenpoint design (グリーンポイントデザイン)というデザイン事務所をしています。ブランディングや店舗デザイン、グラフィック、Webデザインと幅広です。カメラマンと2人の小さなデザイン事務所です。デザインや撮影でご協力出来ることがあればよろしくお願いいたします。

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