Yakigaki no Hayashi.
Works / Branding design
焼がきのはやし
宮島にあります、焼がきのはやしさんのお土産物を中心としたリブランディングを担当させていただきました。
伝統のあるお店とその商品に対し、どのようにデザインでのアプローチを行うか考えたときに、これまでのお店のイメージを崩すことは避けつつ、それでいてデザインでの商品価値をより高められるようなご提案ができないかと考えました。
当初はいくつかあるお土産物の中から一番人気のある商品であるカキのオイル漬けのパッケージとショップバッグを中心に検討し、お店のブランドとしてまとまりを作ることを出来るだけ手数を少なく形作るというのがここでのコンセプトとしました。
お店らしさ、また宮島らしいお土産物となるよう、意味のある形状にと考えたときに宮島の家紋(六角形)から形状を決めました。これまで缶詰のみの状態では、缶がぶつかるときの音が気になられてことから上下面の紙が2重構造になり、また側面が緩衝剤のような役割をするこの形状が良いように感じたことからも、カタチを考えるうえでのヒントに、またデザイン的にも印象的なものとなっております。ショップバッグのデザインではオリジナルのパッケージに合わせた紙袋をとのご依頼で、コンパクトな正方形のサイズを採用し、シンプルにお店のロゴを使用したデザインとしました。
持ち歩くという行為を意識し、正面と側面では少し印象を変え、さり気なくもしっかりとお店をプロモーションすることのできるツールとなるようにと考えました。
パッケージの形状や大きさ、個数から決めた紙袋のサイズには、マチの幅から制作上の問題で手提げ紐の間隔を広く取れないことがありましたが、入れ口の部分を折り込む加工により、それを解決しており意匠的なアクセントととしてどこか鳥居のようにも感じられます。
牡蠣のオイル漬けの缶詰自体が少し重たいものなので、紙袋の底に厚紙が必要になります。別途制作予定であったパンフレットをこの部分にも使用できるものとして、厚紙を兼ねた仕様としました。
その他、お弁当用の折り掛け紙や、海苔、酢醤油などのお土産物のリブランディングやキッチンカーのデザインも担当しております。
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