はじめてのデオドラント商品のお仕事
先日まで制作を担当しておりました商品ロゴとパッケージの仕事。これまでにパッケージは多く制作してきましたが、中々携わる機会がないであろうデオドラントクリームの商品パッケージを検討させて頂きました。
医薬部外品なので薬ではなく、化粧品でもないけど化粧品よりの商品ジャンルになってくるのかな?
ロゴデザインからパッケージデザインととてもシンプルな、ウチらしいデザインといいますか必要最低限のデザインといったカタチに決まりました。いつも思うんですけど、ここまで決まる過程には本当に多くのデザイン案や1つ1つのアプローチがあってですね。それを全てお伝えするとそれはもう本当に引くぐらいの悩んだところであったり、葛藤であったり、当然ですがクライアントのご意見も私の意図もあったりするんですよね。
それがウチのデザインからは感じ難いのですよ。。このデザインで言いますと商品を購入された方が「なんか良いな」って感じてくれるような空気感みたいな部分を作りたいんですよね。男女問わず年齢層も出来るだけ幅広いカタチで、気がつくとやっぱりこれが良いなって時間をかけて自然なもの普通なものになるデザインって良いなって思ってて、そういったデザインをご提案できたらって思うんですよね。
共通のトーンで商品イメージに沿うようなデザイン的な要素を加える案として、例えばこのシンプルなデザインを壊すことなく意味を追加するというようなアプローチも提案の中では行なっております。
例えばこういったカタチでも検討段階ではご提案していたりもします。
こちらが最終的なチューブのデザインです。
*写真は検討段階のモックアップのため、実際の商品と異なる場合があります。
他にも化粧箱のデザイン(少し模様が入っていたり)やその他の製品も記載された商品カタログのデザインなども担当させて頂きました。
デオドラントクリームの販売開始は来年の4月頃を予定しているとのことです。
デオドラント商品ということで実際に使用される方には出来るだけ寄り添った商品であり、デザインとなることを第一に、生活や日常に出来るだけ自然と溶け込むような、抵抗感もなく信頼できる商品となるよう意識しました。
悩みが無くなること、商品名にもあります(ニオイが)ゼロになるということは、商品を使用される方にとってはとても価値のあることとして、これまで足りないものとして悩みが原因で失われていた自信であったり、積極性を補いプラスするというような、何も無くなるという状態ではなく別の加えられる余地がある状態として、商品がお客様の悩みをしっかりとサポートするというようなアプローチからデザインを検討してみました。
商品が生活に寄り添い、加わることで少しでも前向きな変化となるように、シンプルながらも特徴のあるカタチとなるように提案させて頂きました。
個人的にも化粧品とかそういったデザインにも今後はより関わっていけたら良いなって、今回の案件をきっかけに少し考えるようになりました。
なんでしょうね、デザイン要素を減らしていくことで出来ることは限られるはずなのですが、その出来る範囲内で意味や価値を生み出すこと、ストーリーを作るというようなことがデザイナーとしての腕の見せ所で、個人的にはそういった部分を検討していくのが得意といいますか、めちゃくちゃ自信があるんですよね。