[セルフブランディング] ワタシブランディングについて
適当なことを書いてたBlogから少しまじめなものにとシフトチェンジしている私のBlog。実のところ全く筆が進みません(笑)
投稿数はなかなか上がらないかもしれませんが、1投稿ずつしっかりと書いていけたらと思います。
さて、今回はブランディングをテーマに、自身の最近の仕事を話を交えながら ”ワタシブランディング” 考えていきたいと思います。
ブランディングとは何か?
まず、一般的なブランディングについて分かりやすく説明すると、ブランドづくりです。
具体的には販売する製品はもちろんのことなのですが、ブランドネームから、シンボルやロゴマーク、販売を行う店舗やショップバッグのようなもの。
働くスタッフが着てるもの、もしかすると接客方法などもそうかもしれません。
とまぁ全部引っ括めて関わるすべてもことをトータルで考えるというようなことで、企業全体の話だったり、1つの製品というようなものだったりと様々。
簡単に言うと他との差別化を図るとような、他とは違う付加価値をというような意味合いです。
モノが溢れる現代では、たとえ良い製品を作っていたとしても、技術があっても、それを伝えるためのプロモーションであったり、しっかりとしたブランディングの必要性を強く感じています。
そういった点ではデザイナーが関わる余地と言いましょうか、一緒になって顧客や消費者の方に対して伝える、関係を作るというようなお手伝いが出来るように思います。
デザイナー自身も自己のプロモーションや、ブランディングについても考えていかなければ、強い者(良い仕事をする人)が勝つという弱肉強食のデザイン界では仕事にはなりません。
脱線しそうなので、この話は後半でまた。
think simpleについて
複雑に考えて仕事する自分を、誇りに思っていないか。
「シンプル」は現代ビジネスにおける最強の武器だ
スティーブ・ジョブズのもとでアップルの「Think Different」キャンペーンにたずさわり、iMacを命名した伝説のクリエイティブ・ディレクターが初めて明かす、ビジネスとクリエイティブにおける「シンプル」という哲学。
いまや世界一のテクノロジー企業となったアップル躍進の秘密とは?もちろん誰もが知っている事実がある。アップルには偉大なるビジョナリーがいた。デザインに優れ、エンジニアリングにも、製造も小売もマーケティングもコミュニケーションもすべてが優れていた。だが、それらすべてを超越した何かが、真にアップルをアップルたらしめたのだ。
――アップルは「シンプル」の熱狂的信者なのだ (Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学内容詳細を引用)
タイトルにしているThink Sinpleはここからきています。
シンプルの定義は非常に難しく、人それぞれの持つ、抱く、感覚的な話のようにも思っていますので、ここでは自分なりのシンプルとブランディングのと関係を考えてみたいと思います。
ワタシの考えるシンプルとは
私が考えるシンプルとは繊細とか、簡素、単純といった言葉に置き換え出来るような感覚があります。
Appleに感じるシンプルは、洗練、使いやすさ、やはり簡素といった言葉に置き換えができます。弱い言葉のようにも思われますが、そこには妥協を許さない強いこだわりや、研ぎすまされた美的感覚が含まれており、使う者を虜にする魅力があります。
また、シンプルは繊細な美的感覚を持つ日本人のセンスのようにも感じており。私の場合はシンプルをベースに少し味付けするように、暖かさであったり、可愛らしさであったりを、その仕事ごとに変え、加えるというような、仕事を進めるためのきっかけを用意します。
こうやって書いてみて新たな発見となったのですが、それを無意識に行っています。
それは、デザインが自己満足では完結されない、クライアントとの合わせ技であり、何かの刺激に反応する反射神経にもどこか似たような感覚で、会話の中からポロッとの出てきた何気ない発言のようなもののようにも思います。
良さや、魅力をさらに引き出したいという意識から生まれるものなのかもしれません。
大事にしている仕事の進め方のような、振る舞い方のような。
シンプルなブランディングアプローチ
ブランディングにおけるアプローチについて考えてみましょう。
例えば売り出したい商品があるとします。そうだな、オフィス街で販売する移動式のおむすび屋さんを考えている方からの依頼としましょう。
商品自体は中の具材を変え数十種類あることにしましょう。
依頼内容はシンボルマーク(ロゴマーク)とラッピング(ステッカー)、ショップバッグ。
時間帯は昼食時、主に女性を想定し、一人の方が2つ、3つ。飲み物と合わせて購入するようなイメージで、コンパクトなかわいい紙袋。
3人ぐらいで、同僚と一緒に購入することなどが考えられるので、セット販売用のパッケージなども別であれば良いかもしれない。様々な9類の詰め合わせパッケージの提案を加える。職場を離れ公園で、パッケージがランチョンマットになったら、話が弾むかもしれない。
おむすびから連想されるカタチ、三角形をモチーフに女性意識のテイストから考えていく。考えるきっかけ。
商品以外の部分での情報の流し方、話題づくりの意識。そういった落とし込みを細かく行っていく。
きっと頭の中はこんなことがもっと書ききれないぐらいの話でいっぱいになってます。
どのように認知され情報が広がるか、話題になり、リピートしてもらえるかというような話でした。
昼食時のただの食事ではない、ちょっとした楽しみであったりを、ある種のスタイルとしてブランディングするというような、シーンに合わせていくような感じでしょうか。
どこか物語を作るような感じかもしれませんね。
依頼内容が変われば、全く違う物語を提案することになります。お題が一緒でも書き手が変われば全く違う話になるように。、
ブランディングってそういうものだと思います。
伝えたい本筋をたくさん用意するとこや、全く異なるストーリーへ変わることも、物語を作るという意味では魅力となるかもしれませんね。
実例として
広島県の横川駅前にあります、BAR atelierさんの燻製の販売を目的としたブランディングについての実例を交えながらお話しさせていただけたらと思います。
依頼としては持ち帰り用に燻製を販売予定で、パッケージとショップバッグ、商品ラベルを提案してほしいというものでした。
全体のモチーフとして燻製を作るときに使用する焼き網をデザインに取り入れてみました。(詳しくはこちらで。)
最近は、お店のホームページのデザインや、ショップカードを兼ねたラベルの提案(アドレス入りのものがないため)。
パッケージの包装紙のデザインなども行いました。いよいよ販売となるようです。
実際にお店へとつながるような関係作り、ブランドとしての統一感、そういったことを意識してみました。
BARが販売する商品というだけでも面白いのですが、そこに私なりの表現でお店側の描きたい物語を。、
今後どのように情報が広がり、お店との関係につながるか楽しみです。
セルフブランディング
さて、先ほども少し触れた、自己のプロモーションやブランディングについて、最後に考えてみたいと思います。
ある程度幅をもたせ、様々なデザインの仕事をしていて思うことは、どうやって私のことを知っていただいて、仕事につなげるかということです。ずっと考えていかなければいけないテーマなのかもしれませんが。
営業的なことはこれといってしておりません。仲の良いお店にショップカードでも置いていただこうかとかは考えておりますが。
やはりデザインというのは出会いというような、どこかタイミング的なもののように思います。
どれだけ自分からアピールしていってもダメで、必要になったときに呼ばれる、ポケモンでいうとピカチューではない、それ以外のキャラのように思います。
見えるところにいるか、いないかというような話で、デザインという仕事自体が、必要とされなければ発生しないものだと思います。
実際に仕事を見ていただいて、そこから次の仕事につながって。、
または、私という人間を知っていただけて、興味を持っていただけて、必要なタイミングで思い出していただけるかというようなことのように思います。
ウェブや広告物での情報発信の必要性ももちろん大切で、そこにある種の私らしいブランド(得意なテイスト)を載せていくことは可能だと思います。私の作るものがいいなと思っていただけて仕事になる可能性ももちろんあります。
単純に仕事の量を増やそうと思ったら、仕事の質を上げていくことと、より良い人間関係をつくっていくこと。
それを基本として、どう興味をもっていただけて、どう印象に残るか。、
そんなことのように思いますが、やはり自分自身のことって客観的に見れないというか、難しいですよね。
私を思い出してもらうための、何か工夫が必要かもしれませんね。
なんでしょう? 考え事をして首を傾げ、斜め上見ながら「ん?」って時に思い出してもらえるような?
ここで書いている内容が、少しでも皆様の印象に残るものであれば幸いです。