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グラフィックデザイナーが箔押し加工にこだわる秘密を教えます

グラフィックデザイナーが箔押し加工にこだわる秘密を教えます

どうもこんにちは。箔押し印刷の経験がそこそこ豊富なデザイナーことキンモト(@kinmotojun)です。

人生で初めて印刷屋さんに制作依頼をした印刷は活版印刷です。

 

よく使用します箔は村田金箔さんの37号金(通称プラチナ箔)というシルバーっぽいゴールドですね。ゴールドの箔選びに困ったらとりあえずこれというかほとんどこれ一択ですね。箔押しの場合、比較的ゴールドを提案することが多いです。

箔押しゴールド37号金サンプル

ゴールドの箔って種類が多いんですよねぇ。

選択を間違えちゃうと少し安っぽくなっちゃうので慎重に仕上がりをイメージして。

箔押しゴールドサンプル帳

最近はメタリックブラック箔とかお気に入りですね。

白い紙にゴールドであったりシルバーの箔を、黒い紙には黒い箔というような組み合わせとか好きですね。色を合わせつつ紙の質感と異なる箔の質感でデザインがされているような、印刷は主張しすぎないがかといって全く主張していないわけではないというような絶妙な力加減をクライアントと一緒になって考えることが好きですね。

 

そもそも箔押しは主張が強い印刷方法にはなるかと思いますが、その印刷の主張をデザインや制作面で加減するというような方法にも可能性があるように考えています。

箔押しの黒い封筒デザイン

こちらはウチの封筒なのですが黒い紙に黒い箔の組み合わせになります。

紙のザラザラ感と箔押しのツルツル感という印象の違いで、印刷だと分かるような組み合わせになります。ウチにご依頼される方は少しこだわりが強く、大袈裟ではないけど変わったことが大好きな方が多いので、多分こういうの好きな方多いんですよね。

とまぁ頭の片隅に必ずある印刷方法として、制作がからむほとんどの案件では箔押し加工は提案の1つとして必ずと言っていいほど入れています。

オフセットかデジタルか箔押しか、印刷屋さんからのご提案で決めることもありますね。

 

前置きはこのぐらいとして、

今日はグラフィックデザイナーの視点から考える、箔押し印刷の効果や可能性についての考察

として、実際に箔押し印刷にこだわる理由というような話が少しできればと考えております。

 

まず箔押し印刷についてはやはり、目に見えて分かりやすく特別な印象となる印刷方法から、こだわりというような印象を強く表現し易く、より良いカタチで伝えたい情報を届けるための1つの手段になるかと考えています。分かり易くその印刷物への興味や関心を引くような方法をまずはきっかけとして、例えばその箔押しを施したツールから会話を作るきっかけになったり、すぐに捨てられず出来るだけ長く残る情報となったり、タダでもらえるものだけど「これ欲しい」というような、先ずは手に取っていただき持ち帰っていただくことから物事が動き始めます。当たり前のツールが特別なものに変えられることで生まれるポジティブな効果として、この箔押しという印刷方法には可能性があると感じています。

例えばお店にショップカードが置いてあるとします。

そのお店を利用された方が「素敵なお店だなぁ」や、「このお店はいい商品作ってるなぁ、扱ってるなぁ」というような、お店に対してポジティブな印象を感じられた場合に、ある種のその体験や感動を記念や思い出というカタチで残したい、覚えておきたいと思った時にはショップカードを持ち帰るというような行動も少し想像できるかと思います。ショップカードを持ち帰るという行為は様々あるかと思いますが、その1つとして。

これは印刷が箔押しでなくてもそれは可能なことですが、ショップカード1つにもこだわりや受け取ってもらう人のことを意識して作ることとして。これは友達に送る、「友達のことを考えて選んだプレゼント」のような感じのイメージに近いことと思うのですが、お店側とお客さんとの関係性をしっかりと作りたいと考えた場合に、分かりやすい特別感といいましょうか、箔押しをする場合はこのぐらい特別な印象を感じていただけるものが作れるというある程度の反応や予測が事前に立てられること、そこに加えるデザイン的な要素やお店の大切な部分(コンセプト)や伝えたいことというような、最低このぐらいの印象は作れるという基準とその上でどこまでより良い関係性を築けるか、その可能性を高められるかというような未知数な部分をさらに検討していけるように思います。

 

こだわる理由その1

箔押し印刷は「特別感という印象」「ポジティブな効果」を作りやすいこと

 

 

次のこだわりとして箔押し印刷を施したツールは、使う側も自信を持って配りたくなる、受け取る側も驚きを感じ貰って嬉しいツールとして仕上がること。

ショップカードやDM、ビジネスカード、パッケージなどに箔押しを行うことは比較的多く、ご提案をさせていただく機会があります。特にショップカードやビジネスカードは直接手渡しをするというようなシーンで使用しますが、箔押し印刷であれば何でもない当たり前のツールでも少し自信を持って渡すことができるように感じ、また積極的に人との関係性を築いていこうというような意識も変わるようにも感じております。

依頼をされ、ただショップカードやビジネスカードを作るのではなく、クライアントの自信を高めることであったり、名刺交換のシーンで1つ会話のきっかけになるような話題を提供できるツールであって欲しいと考えています。与えられた情報をまとめ、1つのカードとして仕上げることでご依頼に対する提案にはなるかと思いますが、その先の何を、どのようなシーンを見ているのかをしっかりと共有させていただき、どのようなものを作ることがクライアントの価値となるのか、より良いデザインとなるのかを考えることが大切だと考えています。

名刺交換で誰にも負けないビジネスカード。強いカードが手札にあることで例えば信頼感や興味関心、可能性というような面でほんの少しでもクライアント自身や事業価値を高められたら、そのほんの少しの意識の違いがこの先の未来を大きく変えるようなきっかけにもなるかもしれないと想像し、どのような提案ができるのかを考えていきます。

 

こだわる理由その2

箔押しは「自信と積極性を高めるツール」となる、「クライアントの後押しが出来る」可能性が生まれる

 

 

次の内容は制作面での話になるのですが、仕上がりの質を一定に出来ること、仕上がり後のクオリティーを明確に想像できることが制作する側からすると都合が良かったりもします。

少し印刷の話にはなりますが使用する用紙と印刷方法によっては色の濃さや発色、仕上がりは変わってきます。これが箔押し印刷の場合、考えなくて良いという面もあります。全く考えなくても良いというという意味ではなく、実際に使用する用紙の手触りや質感、色味は実際に確認することができ、箔についても添付写真のようなカタログで確認、共有することが出来ます。デザインの部分は実際のサイズでプリントし、大きさなどを確認できることから、ある程度想像した通りの仕上がりになることから他の印刷と比べ、仕上がりの面で考えなくても良いこともある。

ほぼほぼ想像した通りに仕上がることは制作側からしたらすごく安心して制作を進めることができるんですよね。

この安心して進められるということはクライアントにもその仕上がりイメージを分かり易く伝えること、共有することが可能であることにもつながります。

 

箔押し印刷の特徴をすごく簡単に説明しますと、デザイン(印刷したい)部分の型(凸版)を制作、使用し、紙の上にホイル(箔のシート)を重ね、型に熱と圧力を加え、ホイルを剥がすと圧がかかった部分だけ残るというような制作方法による印刷になります。ホットスタンプとも呼ばれるのですが用紙は圧力で凹み、そこに印刷では出ないような箔で使用した色がデザインとなって印刷されます。

用紙の厚みに対して加える圧力でどの程度凹むかというような部分までは想像できませんが、よく使用する用紙であれば把握できています。ただ使用したことのないものの場合、特に厚みのある場合は注意が必要ですね。

 

こだわる理由その3

箔押しは「仕上がりを想像しやすい」こと、制作面での「イレギュラーを減らすことが可能」であることから安心

 

 

箔押し印刷のデメリットと感じる部分について

最後に、これまで良い面や気に入っている部分を私の場合ですがお話ししてきましたが、箔押しには少し注意が必要なこともあります。

上記で触れたような厚みの用紙に対して細かいデザインを行うような場合、潰れてしまったり正しく印刷されないことがあります。

元々細かい印刷には不向きなので、ある程度単純なものや文字などを印刷する場合はサイズを大きくするなど注意が制作面では必要になります。

 

また、箔押しについてと言いますか、印刷では表現できないゴールドやシルバーなどを使用するような場合には自然と高級な印象として仕上がってしまう場合が多く、制作内容によってはミスマッチが起きてしまうことも考えられます。

高級感を特別な印象として表現するような場合には良いのですが、例えば目指すべき方向性が親しみであったり、ポップな印象というようなものの場合にはミスマッチが起こることは容易に想像できるかと思います。駄菓子屋さんや玩具屋さん、子供服扱ってますというようなお店の場合、価格帯は高めで少し高級路線でというような場合ならありだと思いますが、そうでない場合はちょっと違うなって印象にもなりますよね。

箔押しと相性の良いテイストとしましては高級感や洗練された印象、伝統的、非日常、和風でも洋風でも関係なく相性は良いかと思います。

 

制作費が一般的な印刷と比べ高くなってしまう場合もあります。

これは箔押し用の型を制作することや製作時の手間賃にも関係するのですが、例えば1種類の型や箔で良い場合と2種類、3種類と箔押しで表現するような場合はそれ用に型の数も必要になってきます。型の大きさも関係してきます。制作する枚数が少なくなってしまうと単価は上がります。

 

お店のツールとして制作するショップカードなどであっても、しっかりとデザインや印刷方法までこだわりを持つことで必ず事業のプラスになると私は信じております。目に見えた効果としてはなかなか出ない部分ではありますが、そういった小さな部分にこそしっかりと意識することが何事にも大切かなと思います。

印刷方法も様々あって絶対に箔押しが良い訳でもありません。状況や内容によってアリナシの判断はもちろん必要になります。個人的に好きな印刷方法であることや仕上がりというような面で提案する場合もあるよと考えていただけたら、また箔押しの可能性に少しでも興味を感じていただけたら嬉しいですね。

 

これは完全に私の場合なのですが、名前が金本(キンモト)って読むのですが、箔押しのゴールドをよく使用します。

名刺交換などで必ず話題になり、名前も覚えてもらいやすいかなとも考えています。

広島のデザイン事務所 greenpoint design|チャレンジするデザインとブランディング・グラフィック・店舗デザイナー・商品撮影
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